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旅先でかかりやすい感染症
感染症は途上国に滞在する場合に大きな健康問題となります。このうち食べ物や飲み物を介してうつる経口感染症は最も頻度が高く、下痢症は1ヶ月間の途上国滞在で20~60%、A型肝炎は0.04%の渡航者に発症するとされています。蚊に媒介されるデング熱やマラリアも頻度が高く、マラリアは西アフリカに滞在すると1ヶ月間で2~3%の罹患率になります。性行為でうつる感染症、患者に接することでうつる感染症、動物由来の感染症(狂犬病など)も途上国では注意すべき感染症です。
■食べ物や飲み物を介して感染する(経口感染)
例)旅行者下痢症、A型肝炎、腸チフス
■蚊にさされて感染する
例)デング熱、マラリア、日本脳炎、ウエストナイル熱、チクングニヤ熱
■性行為で感染する
例)梅毒、淋病、B型肝炎、HIV感染症
■患者に接することで感染する
1)くしゃみや咳などで感染(飛沫感染)
例)インフルエンザ、一般的な風邪
2)同じ空間にいることで感染(空気感染)
例)結核、麻疹、水ぼうそう
■水や土などに触れて感染する(経皮感染)
例)住血吸虫症、レプトスピラ症、破傷風
■動物に咬まれて感染する
例)狂犬病